JIA中国支部 岡山地域会は、岡山県内で活動している(公社)日本建築家協会会員の建築家によって構成している会です。地域の事情に精通した身近な まちづくり・建築・家づくりのパートナー集団です。

 

 

JIAとはー公益社団法人 日本建築家協会とは

日本建築家協会(The Japan Institute of Architects)は、建築の設計監理を行う建築家の団体として、1987年に結成されました。

 

2013年4月1日から「公益社団法人 日本建築家協会」となりました。

日本建築家協会の会員は、建築がクライアントの大切な資産であると同時に、公共にとっても重要な社会的資産であると考えています。そして建築の設計監理を行う者すなわち建築家は、一定の知識・技術を持つ者として国から与えられる建築士の資格だけでなく、その責任を負うにふさわしい高度の業務遂行能力と倫理意識を持つ必要があると考えています。日本建築家協会は、そのような建築家の資質の向上および業務の進歩改善を図ることを通じて、建築物の質の向上と建築文化の創造・発展に貢献することを目的として結成された団体であり、この目的のために建築家職能原則倫理規定行動規範および懲戒規定を会員の総意に基づいて定め、自主自律の団体運営を行っています。

欧米では古くから各国で建築家団体を結成し、 自主運営によって建築家がその職業的責任を果たしていく上で必要な活動を行ってきました。日本建築家協会は、諸外国の団体と同じ性格を持つわが国唯一の建築家の団体として、ユネスコの外郭団体である国際建築家連合(UIA)の日本支部となっています。

日本建築家協会に加盟する5,000余名の建築家は、厳しい自己研鑽を行い、高い倫理意識を持って設計監理の業務を遂行することを通じてクライアントと社会公共のために貢献し、より豊かで美しく安全な国土と都市と建築の建設に貢献していきたいと考えています。

JIA会長ご挨拶

公益社団法人日本建築家協会第11代会長 芦原太郎

 

日本建築家協会は(The Japan institute of Architects=JIA)は1987年に設立されましたが、協会の原点である造家学会は1886年につくられました。
私たち日本建築家協会は国民の社会的信頼を得られる団体として、社会貢献を目指す団体として行動いたします。
私は第11代会長として次のように「建築家」を考え、「建築家協会を考えています。 多くの市民の皆様にご理解いただき、また一緒に活動してくださいますようお願いいたします。

 

建築家とは何か

建築の設計・監理は数多くの専門家の協働で行われますが、建築の理念を考え、形を創造し、全体を統括するのが建築家の役割です。建築は安全で美しくなければなりません。そこに住み、あるいは利用する人々にとって快適なものでなければなりません。そして時にそれは経済的な利益を生むものでなければなりません。周辺環境、地域環境、地球環境に配慮しなければなりません。そのような多様な要請をまとめ建築という環境を形成することによって社会に貢献する人が建築家と考えます。

 

建築家は敷地にとどまらない

建築家は発注者の依頼を誠実に実現するように努力しますが、与えられた敷地と言う枠を超えて街並み、地域文化、歴史、風土、地球環境との関係をデザインしなければなりません。1つの建築が街を、地域を創っていくからです。

 

建築家は市民とともに行動する

建築家は直接的なクライアント以外に社会というクライアントをもっています。また公共建築においては市民とともに建築、都市環境をつくります。建築家は市民の同伴者なのです。建築家はある時には人間だけでなく、その土地に生きる多くの生物にも配慮して設計しなければなりません。

 

建築家は環境資産価値をあげる

建築家に設計を依頼することは、建築家にある意味で財産を委託することです。建築家はそれに応え、美しく、安全で、快適な建築環境を創りますが、それは発注者の資産価値を向上させます。建築家はある意味でアセット・マネージャー(資産管理者)なのです。

 

建築家は独立性、中立性を保持する

予算内に収めたい、より質の高い建築を低価格で実現したいという発注者と、より多くの利益を確保したい施工者は往々にして対立します。建築家は独立した中立的な存在として双方の利害を調整し、適正な価格で良質な建築をつくりあげます。耐震強度偽装事件を見ても独立した建築家としての存在が今日極めて重要なのです。

 

建築家は設計の責任を引き受ける

建築は、設計図に基づき多くの専門技術者の協働でつくられます。設計図も同様です。建築に瑕疵があった場合、設計及び工事監理のすべてを建築家に委託していれば、建築家は設計・監理の統括者として一元的な責任を取ります。

 

建築家は、アイディア、デザイン、技術で選ばれる

公共施設の設計者は多くが設計入札で選定されています。設計料の多寡で決めるこの方式は世界中で日本ぐらいしか採用されていません。建築家を談合という犯罪か、ダンピングと言う自己否定に陥れる、創造性を喚起しない日本的システムです。これを止めてもらわなければいけません。国の施設の設計者は原則としてプロポーザル方式(※1)で選定されます。JIAはQBS(資質評価方式)(※2)を推薦しています。公共建設の設計者選定には多様な方法がありますが、建築家は設計料の多寡ではなく、アイディア、デザイン、技術で選ばれなくてはなりません。

 

建築家は未来に奉仕する

次の時代をつくっていくのは子供達です。子供達が元気に育つ建築、都市環境を建築家が作らねば、将来の日本はないのです。子供達は空間により刺激され、環境により行動していきます。教育や生活というソフトな環境はもちろんですが、自然環境を含めたハードな環境が子供達の行動や思考も変えていくのです。建築家は元気な子供達を育てる環境に対する責任があります。お年寄りは子供と似ています。障害を持つ人びとは勿論、多くの様々な人々が元気に活動できる環境をつくることに建築家は奉仕します。

 

建築家は新しい文化価値を創造する

建築家は、行政、デベロッパー、財界、一般消費者の様々な分野の方々などと共同し、新しい文化的価値を創造し、少子高齢化社会・地球環境の時代・高度情報化等変化に対応しなければならない時代に対して、建築家は常に創造者の視点で新しい文化を作るように努力いたします。

 

建築家の業務環境の改善

日本の建築設計の対価は諸外国と比較すると低過ぎます。工事費に対する料率も低くなっています。良い建築環境を作るには設計時間と費用がかけられねばなりません。日本はソフトにお金をかけない国と言われていますが、美しく安全で快適な建築都市環境を作るという質的な向上を目指すためには、日本の設計業務環境を改善しなくてはなりません。その原因の一つが公共施設の設計入札で、第二は民間の建設会社によるサービス設計です。これらを止めさせ、設計と言う価値を国民に理解してもらうことによって、美しい魅力的な都市環境がつくられると思われます。

 

建築家の倫理規定・行動規範(ガイドライン)

JIA会員は他の分野の専門家たちと協働しつつ、建築家として現代社会における建築文化の創造の使命を担います。依頼者への誠実な対応と高い技術の提供にとどまらず、社会の公益にも資する新しい空間価値を創出する使命を持っています。複雑に利害が交錯する建築生産の場において、職能人としての確かな倫理観に基づいて行動します。倫理規定は指針と目標を示し、行動規範は行動の基準を示し、その違反は会による懲戒の対象となります。


(詳しくはJIA倫理規定行動規範1988年制定、2004年改訂を参照してください。)

 

 

公益社団法人 日本建築家協会のパンフレット

(公社)日本建築家協会パンフレット2015.pdf
PDFファイル 346.2 KB

公益社団法人JIA中国支部 岡山地域会  事務局

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